採点斬り 2021バージョン

はじめに
- 竹内俊彦氏作成の採点革命や島守睦美氏作成の採点斬りなどの素晴らしいフリーソフトを参考に、現在の環境でも動く同様のソフトを作成しました。
- フリーソフトですが、著作権は放棄しません。
- 転載、再配布は自由ですが、バグ対応等もあるので、現在のページ (https://phys-ken.github.io/saitenGiri2021/) へのリンクを貼ってください。
- ライセンスは、GPLv3.0です。
- なお、このソフトウェアの使用によって生じた一切の損害について責任を負わないものとし、フリー版・シェアウェア版を問わず、個別のバグ対応は一切行いませんのでご注意下さい。
- とは言っても、バグの報告をいただけた場合にはできる限り対応します。TwitterのDMか、Githubのissueにあげてください。
- Qiitaに記事を書きました。処理の概要やコードに関する踏み込んだ解説はこっちの方に書きました。【デジタル採点】採点斬り2021verをPythonで作ってみた
想定している状況
- 学校の定期試験や小テストでの利用を想定しています。
- 解答用紙をスキャナー等で読み取る必要があります。
- 表面はマークシート式で、裏面で記述式で試験を実施するのが良いと思います。
- 両面読み取り可能なスキャナーを使用するとスムーズです。しかし、多くのスキャナーでは表面と裏面が連番を振られてしまいます。その時のために、ウラオモテヤマネコというフリーソフトを作りました。
使い方
- このページ右上のダウンロードボタンか、Releaseのページから、最新版をダウンロードしてください。
dist_XXX
フォルダの中身が、アプリになります。
- Windowsだと採点斬り2021.exe、MacだとsaitenGiri2021がソフト本体になります。インストール等は不要なので、お好みの場所にソフトを保存してください。
- 採点斬りを起動してください。
- windowsの場合は、ダブルクリックしてください。
- macの場合は、ターミナルでアプリが保存されているフォルダに移動してから、
./saitenGiri2021
で起動してください。ダブルクリックだと、うまく起動されません。
- 初期設定ボタンを押してください。同じ場所に、settingフォルダが展開されます。
- 解答用紙を、
./setting/input
に保存してください。
- 練習用の画像を、
test_fig
の中に入れています。これは、元の採点斬りのサンプルを利用させていただいています。
- 斬る範囲を決めてください。(1枚目の解答用紙がロードされます。)
- 1か所目は名前、2か所目以降は回答部分になります。
- 範囲を決める際は、実寸で0.5cm程度余白があるように選択すると、スキャン時の微妙なブレにも対応できると思います。
- 決まったら、入力終了を押してください。
- 斬ります。裏側で動作しています。進み具合が気になる場合は、こっそり起動しているターミナルをみると、進捗のログが表示されています。
- このタイミングで、裏では
saiten.xlsx
が作成されています。
- いよいよ採点です。ver.3.0以降は、画面が少し見やすくなっています。...
- 点数をキーボードの数字キーで入力します。
- 矢印キーで、
次へ進む・前に戻る
ができます。
shift
や Enter
を押すと、skip
できます。skip
とした項目は採点ボタンを押しても採点されず、次回選択時にまた出てきます。
- 採点実行を押すと、得点をつけた項目が採点され、
setting/output
の中にあるsaiten.xlsx
も更新されます。
saiten.xlsx
を起動している状態で採点実行をすると、動作がクラッシュします。
- Excelに出力を押して、
saiten.xlsx
を作成します。 
- 採点済み画像を出力で、採点結果を出力します。
- 未採点の項目は
?
と表示させています。合計点は、?
を無視して計算します。
Q&A
- 画面が応答なしになる、フリーズか時間がかかっているだけなのか区別がつかない。
- 裏で起動しているコンソール(文字だけの画面)に、進捗が表示されています。そちらを見てください。
- 一回採点した内容を、もう一度確認したいときは?
- 採点の点検機能が実装できませんでした。
setting/output/Q_000X
の中に、配点ごとにフォルダが作成されています。お手数ですが、自分でフォルダ内を漁って、画像ファイルをsetting/output/Q_000X
の直下に保存して、再度採点をしてください。
- 多分、フォルダのプレビューで一括表示した方が見やすいと思います。
参考にしたサイト等
作者
- 公立高校教員(理科・物理)
- Twitterのリンクはこちら
- Qiitaのリンクはこちら