採点斬りからの進化¶
本ソフトウェアは、開発者 (phys-ken) が 2021 年に公開した 採点斬り 2021 をベースに、UI の改善やコードの整理を行ったうえで大幅な機能強化を施したものです。
採点斬り 2021 は、竹内俊彦氏の「採点革命」や島守睦美氏の「採点斬り」に触発されて開発した、非公式のフリーソフトでした。当初は知人の間で使うだけのつもりでしたが、SNS 等で思いがけず多くの方に利用していただくことになりました。広く使っていただけたことは大変ありがたかったのですが、元の「採点斬り」の名前をそのまま使ってしまったことへの反省がありました。
こうした経緯を踏まえ、公開から時間が経ったことと機能の大幅な改善を機に、ソフト名を 「採点侍」 として改めました。ここから、さらに開発を進めていきます。
3つの採点モード¶
マーク採点¶
Mark2 形式のマークシートを自動で読み取り・採点します。閾値の自動キャリブレーション、未マーク・ダブルマーク検出と GUI での修正に対応しています。
記述式採点¶
スキャン画像から問題領域をマウスで指定し、1枚ずつ or 一覧グリッドで効率的に採点できます。○×の判定に加え、部分点の入力にも対応しています。
マーク+記述¶
マーク式と記述式が混在する試験も 1 つのワークフローで処理できます。マーク部分は自動採点、記述部分は手動採点で、合計点も自動で合算されます。
主な特長¶
- 直感的な UI — 採点作業に集中できるシンプルなインターフェース。起動したらモードを選ぶだけで始められます。
- 2つの記述採点モード — 1枚ずつ丁寧に見る「個別モード」と、全答案を一覧で処理する「グリッドモード」を切り替えて使えます。
- 柔軟な得点入力 — キーボードの数字キー・ショートカットキー・ボタンクリックの 3 通りで素早く採点できます。
- OMR 自動読み取り — コーナーマーカー検出と射影変換による傾き補正で、普通のコピー機のスキャンでも正確に読み取ります。
- CTT 分析 — 古典的テスト理論(α係数・P値・D値・I-T相関)を自動算出し、PDF レポートとして出力します。
- Excel 一括出力 — 生徒別の成績サマリー・試験統計・採点済み答案画像(○×マーク付き)を自動生成します。
- セッション保存 — 作業途中の状態を保存し、後から再開できます。
動作環境¶
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| OS | Windows 11(動作確認済み) |
| 必要なもの | SaitenSamurai.exe のみ(インストール不要) |
| スキャン画像 | JPEG / PNG / PDF に対応 |
テスト用サンプル付き
sample_basefile/ フォルダに、座標ファイル・正答テンプレート・スキャン画像のサンプルが同梱されています。まずはサンプルで動作を確認してみてください。
はじめる¶
- ダウンロード — GitHub Releases から最新の exe をダウンロード
- 解答用紙の準備 — モード別の解答用紙の作り方
- クイックスタート — 最初の採点を 5 分で体験
- 使い方ガイド — 各モードの詳しい操作方法
参考にしたソフトウェア¶
採点侍の開発にあたり、以下のソフトウェアを参考にしています。
- 採点斬り(島守睦美 氏) — 「答案をスキャナで読み込み、問題ごとに切り出して採点する」というコンセプトの元祖です。
- MarkScan (神奈川県教育委員会) — マークシート処理ソフト。教員として実際に使用し、操作フローを参考にしました。
- Mark2 (慶應義塾大学 SFC 研究所) — マークシートの座標系と OMR ロジックの技術基盤として利用しています。
- デジタル採点 All in One — 模範解答の表示方法など、出力の見せ方を参考にしました。
詳しくは クレジット・謝辞 ページをご覧ください。
採点侍は phys-ken が開発する GPL-3.0 ライセンスのオープンソースソフトウェアです。
